加賀山就臣がアジアでの活動を始めて2年目のシーズンを迎えた。自身がまだ現役ライダーとして活動をしている中で、アジアでのプロジェクトは片手間でできることではない。
アジアで加賀山はFIMアジアロードレース選手権スーパースポーツ600クラスに2台をフルエントリー。スズキ唯一のチームとして、参戦をしている。これだけでも、大変なことだが、それに加え、スズキアジアンチャレンジの企画立案から運営までをしている。スズキアジアンチャレンジはアジアの若手を世界で通用するライダーに育てるの趣旨。アジアで人気のSUZUKI FU150を使用し、ライディングテクニックのみではなく、人間としても世界に通用するライダーを育てるのが目的。
これだけの大掛かりなプロジェクトになると、スタッフの数も増える。合計で20名のスタッフを抱える大所帯にもなる。アジア選手権や世界選手権ではチームの本国のスタッフで構成をするのがほとんど。それは言葉や食事など様々な面で、同国のスタッフで集めた方が様々な観点からしても運営をし易いからだ。
アジアでは特にその傾向が強い。タイのチームはライダーも、メカニックも、スタッフもタイ人、インドネシアのチームはインドネシア人、マレーシアのチームはマレーシア人と言うチーム構成がほとんど。多国籍のチームは難しいとまで言われていた。
「難しい」と聞くと挑戦したくなるのが加賀山。20名のスタッフは日本人、マレーシア人、インドネシア人、タイ人、台湾人、ベトナム人と6カ国からにもなる。当然、文化も違えば、言葉も違う。宗教的な制限で食べれる食べれないもの出てくる。だから、多国籍チームの運営は難しいと言われている。それを加賀山はあえて挑戦をする。
本当のチームカガヤマスズキASIAになるために…….