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アジア選手権にあえて苦言を

June 17th, 2014
Photo Jun 15, 13 10 13

レース1のグリッドでの路面状況

アジアロードレース選手権第2戦がインドネシア・センチュールインターナショナルサーキットで開催された。近年の同選手権は、うちの玉田誠や清成龍一、藤原克昭選手や小山知良選手など、世界で戦って来たライダーが多く参戦。BSB参戦のオーストラリア人ライダーなども参戦している。各メーカーもアジア市場の重要性から本腰を入れて、同選手権に力を入れて来た。

そんな盛り上がりを見せている同選手権だが、アジア選手権の位置づけを上げて行く事が急務になっていた。自分も国内選手権→アジア選手権→世界選手権の順であるべきだと思う。だが、正直に言って、世界選手権の「真似事」はしているものの、まだまだ世界レベルには達していなく、全日本選手権に比べてもまだまだ劣るところは多い。

自分は2012年に清成が参戦した時から関わっているが、この同選手権は好きである。まだまだポテンシャルを秘めており、ライダーたちも年々レベルアップをしている。これから言うことは、決して非難ではなく、愛情を込めた苦言だと言っておこう。

Photo Jun 15, 13 10 19今回のインドネシアでのスーパースポーツ600クラスの決勝レースは、決勝レース前に雨が降り、決勝直前にその雨が止む難しいコンディションでのレースとなった。決勝レース1は空も晴れ間が見えて来た事から、レース中にコースはドライになるのは明白であった。だが、レーススタート時のコースコンディションはフルウェットに近かった。ドライになってしまえば、レインタイヤはまったく機能しない。だから、まだフルウェットとは言え、ほとんどのライダーがドライを選択した。

ここで、苦言を言いたいのはこの状態でスリックを履かせてレースをスタートさせた事だ。誰もがドライになるだろうとわかっていたレース。スタートを30分も遅らせれば、ドライコンディションでスタートできたと思う。テレビの生中継があったためなのか、それともディレイさせる事を考慮しなかったのかはわからないが、選手の安全を代償にスタートさせた事は間違いない。

しかも今週末はウェットでの走行は一度もない。と言うか、自分が覚えている限りでは、ウェットでの走行が最後にあったのは2013年の開幕戦でのフリー走行の1回のみ。せめて、代表選手数名をセーフティカーで路面状況の確認をするとか、フリー走行を10分設けるとかして、選手たちの意見を聞いても良かったのではないかと思う。MotoGPやWSBK、4輪ではF1などではこう言った場合は選手の意見を聞く。

結果として、レースは大きく変わり、ドライタイヤを選択したライダーたちはレース序盤は大苦戦。王者藤原克昭選手は第1レースで参戦4年目にしての初の転倒。第2レースでは玉田誠がスタート直後にブレーキングで止まれなかった後続に後ろから追突され転倒。現在のポイントリーダーのザムリもスタート直後の2周目にスリップダウンと、選手権のチャンピオン争いにも大きく影響をした。どの事故も大事に至らなかったが、それは結果論であり、重大事故になってからでは遅いと思う。また、第1レースでレインタイヤを選択した選手の多くは路面がドライになるにつれ、タイヤがボロボロになり、ピットインしてリタイア選手もいる。これではレースにならない。玉田も藤原選手も小山選手も、世界で戦って来たライダーたちが、あんなに濡れた路面でスリックで走ったのは初めてと言うくらいだ。

もちろん、ディレイしたからとは言って、状況が変わったと言う保証はないし、結果論でしかないが、今後のアジア選手権のためにあえて苦言をした。

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