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清成の凄いところ

December 4th, 2012

Photo by ARRC

清成は凄い。自分は運良く、日本を代表するレーサーたちのマネージメントをさせてもらっているけど、みんなそれぞれ持っている才能はある。その中でも清成の凄さを紹介したいと思っていた。

清成はレースのアベレージをあげることに執着する。ニュータイヤで一発を出しても、アベレージが悪ければ、決勝が苦しいと言う考えなのだろう。現に清成のレース、特に2010年にBSBに戻ってからは、レースウィークの各セッションのタイムを見てもそれが理解できる。フリー走行から3番手から6番手くらいが定位置。その理由はセッティングが決まるまで何周も重ねたタイヤで走行を続けるから。決勝レースまでのセッションのすべてをタイヤを1-2セットで過ごすのはざら。

BSB時代のレース展開を見ると、予選4-5番手からスタートし、前半はあまり順位を上げらない。だが、上位がタイヤを使い果たし、タイムを急激に落とす中、清成一人だけが、スタート時のラップタイムを維持している。そして、レース後半から追い上げが開始し、レースを終わる頃にはトップにたっていたと言う展開が多く見られていた。もちろん、追いつかない時はあった。だが、それはどこで勝負をかけるかのタイミングの問題であった。

今季のアジアロードレース選手権第5戦。清成の凄さ一番出たレースだと思う。前戦のオートポリスでセッティングが裏目に出て、ランキングトップの藤原克昭選手にポイントを26ポイントまで離された清成は優勝することが必須だった。始めてのサーキットだったが、予選までの各セッションを清成はタイヤを1セットのみでセッティングに専念していた。藤原選手はすべてのセッションでトップタイム。清成も2-3番手にはいたが、藤原選手との差は0.5秒〜1秒近くあった。ポールポジションも藤原選手に奪われ、清成は2番手。タイム差は0.5秒もあった。

リザルトだけを見れば、藤原選手が圧倒的に優勢と見える。だが、自分は2日目には清成の優勝を狙えると確信していた。そしてその自信は予選を見て、かなり確立は高いと確信した。その理由は….

まずは各フリー走行でのタイム。藤原選手がニュータイヤで出したタイムは清成よりは速いものの、周回を重ねたタイヤでは清成の方が逆に0.5秒から1秒速かったのだ。

予選ではニュータイヤを履いたが、清成はなんとロングランをした。1セットのタイヤで予選を走りきった。レース周回数の15周をはるかに越える22周もそのタイヤで、一度もピットインせずに走りきった。藤原選手が出したポールポジションのタイムはニュータイヤで7周目に出したが、清成が出した2番手タイムは走行し続けた古いタイヤで20周目に出したタイムだった。あとは抜きにくい、このサーキット。スタートで藤原の前に出れば、勝算はある。その作戦通り、清成は2レースともスタートでトップにたち、レース前半は藤原選手を抑えることができた。そして、タイヤが垂れ出した後半に藤原選手は清成に離されだし、レース1は4.193秒の差を、レース2は5.508秒の差をつけてダブルウィンを果たした。

逆転でアジアチャンピオンに輝いた最終戦でも、予選までは4-5番手。しかし決勝ではコースレコードになるタイムで優勝、そして2位になれたのも、彼のアベレージアップに執着することが招いた結果だと思う。

さて、国内外でいろいろと囁かれている、清成の来季だが、実は最終戦前に決まっている。まだ、発表はできないけど。。。近々発表します。

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