玉田がポルトガルでの第2戦を終えた。結果はレース1がリタイア、レース2が19位。
チームは今季が初参戦。しかもこのポルトガルはまったく走行した事がなく、データがない。特に電気系統のセッティングはファクトリーとは別のシステム。チームメイトのピットがこのレースからBoschを使用し始めたが、玉田の分までは間に合わず、玉田はノーマルの電気でデータの共有はできなかった。電気担当のエンジニアはF1から今年来たエンジニアで、彼もデータを所有しておらず、しかもバイクは初めて。
その電気のセッティングが2レースの結果にもろに表れた形となった。第1レースは電気系統の故障でエンジンが回らなく、あえなくリタイア。第2レースはトラックションコントロールのセッティングが外れて、まともに走れなかった。
チームの方は玉田のおかげで、今後のレースで役に立つデータが収集できたと喜んでいた。だが、このレースのみのレンタル契約の玉田には酷なレースとなってしまった。
まぁ、走らないよりは走った方がいいに決まっているのだが。
明日は、ここでテストに参加する。玉田の要望で足回りのセッティングを詰めるので、電気制御はすべて切ってのテストとなる予定だ。
その後、玉田はイタリアに戻り、プロライドと合流。第4戦に向けた調整を行う予定。