BSBは何故人気があるのか?

By Debu Producer, September 14, 2010 3:06 am

初めてBSBのレースに行って来ました。行ったのは第10戦の舞台、クロフト。空軍基地の跡地に着くられたサーキットがこのクロフト。さすがに空軍基地の跡地だけに、アップダウンがほとんどないサーキット。インフィールドには芝生がなく、コース幅も狭い。パドックらしきパドックはなく、ガレージもレンガ作りで小さくて古い。グランドスタンドもなく、観客はちょっとした高台などを陣取って芝生の上に座って観戦したりしている。その高台の上からはコースが一望ができる。ここまでなら、どちらかと言えば草レースっぽい。

だが、それ以外は世界選手権とほとんど変らない。スーパーバイククラスのチームはチームカラーにスポンサーのロゴを大きく貼った大型トレーラー。サイズはMotoGPやSBKなどで使用しているのと一緒。ファクトリー系のチームはちゃんとホスピタリティなどを運営。そのサイズもMotoGPやSBKなどと変らない。そこにスポンサーが多く訪れており、どのチームも賑やか。これはSBK以上。ライダーたちも決められた時間にホスピに現れ、スポンサーにあいさつなどをちゃんとする。これは最近のMotoGPでも見られない。F1くらいだろう。最近のMotoGPやSBKはスポンサーのためと言うより、チームスタッフの食事場所化している。だが、BSBはちゃんとスポンサーのために運営しており、多くのスポンサーやサポーターがレースに訪れている。ちゃんとビジネスになっている証拠だと思う。

決勝には約30,000人が訪れたと言う。前回のブランズハッチでは55,000人だったらしい。バイクのナショナル・チャンピオンシップで断トツの観客動員数。ピットウォークは人だかりの山。日本で言えば鈴鹿8耐なみ。これが毎戦だと言うから凄い。ちゃんとライダーたちもピットに現れ、サインカードにサインをしてファンサービスをしている。

レース自体もSBKとまったく同じレギュレーション。もちろん予算が高くなるから、プライベーターのために比較的低予算でもできるエボリューションクラスを設立した。同じレースで走るが、クラス優勝は別に設けてあり、プライベーターでもタイトルを獲ることができる。これは当然彼らがスポンサー獲得のプラスに働く。ファクトリー系はSBKと同じレギューレーションなので、開発もできる。使用タイヤもSBKと同じピレリのワンメークだから、予算さえ集まればいつでもSBKにも参戦できる。トップチームのライダーたちもほぼ全員が契約金を取っており、当然質の高いライダーが集まり、質の高いレースが展開される。

テレビも前戦が生中継。BSBのオーガナイザーの統括をしているスチュアート・ヒッグス氏と話したが、プロモーターとしてちゃんと機能している。チームやライダー、スポンサー、メーカー、そしてファンをすべて考えられているシリーズだと関心した。正直SBKよりもはるかに上だと思う。

魅力があるシリーズには観客もスポンサーもつくと改めて認識させられた週末だった。

天国でもその笑顔で….

By Debu Producer, September 5, 2010 11:19 pm

富沢祥也選手がサンマリノGPでの事故で死亡した言うニュースをニュルブルクリンクのメディアセンターで聞きました。本当に残念です。今朝、SS600のとあるチームオーナーと彼の話題をしていたところだったんです。そのオーナーは速いし、頭のいいライダーだよね。そう言うライダーがスーパースポーツにももっと来て欲しいと言ってました。

富沢選手とサーキットで会っても会釈程度だけど、彼が菊池寛幸の生徒だったから、よくピットに来てたな。いつも笑顔で好印象だった。彼が今年の開幕戦で優勝した時の笑顔は今でもよく覚えている。GPに行ってからの活躍、特に今年の活躍は注目していた。これから日本を背負うライダーの一人だった事は間違いがなかったと思う。

富沢くん、おつかれさまでした。ゆっくりおやすみください。天国でもその笑顔でね。

ご冥福を心からお祈りいたします。

なんだか….大丈夫なの?

By Debu Producer, September 4, 2010 7:45 pm

今、ドイツのニュルブルクリンクに来ています。SBKの第11戦がここニュルで開催されています。Speed of Japanからは残念ながら誰も参戦していないけど、この時期は来季に向けての交渉時期。いろいろなライダーのマネージャーたちがこの時期、サーキットに足を運びます。

…..だと思っていたんですが、パドックについて見ると、あれ?なんだか雰囲気が寂しいような。不況でスポンサー不足になっているのはSBKも同じなのですが、パドックは閑散。この時期はどのチームオーナーやチームマネージャーも大忙し。毎年、捕まえるのが大変。でも今年はそうでもない。まず、他のマネージャーたちがいない。そして初日にほとんどのチームマネージャーやオーナーと話せてしまいました…..誰も口にするのはスポンサーがいない、景気が悪い。ファクトリーチームでさえ、スポンサーが降りたりしているわけで、プライベーターに至ってはおれを見つけるなり、スポンサーがいるライダーいない?って調子。

しかも、ドカッティのファクトリーチームが先日、SBKからの撤退を発表したばかり。パドックもメディアセンターもどうなるの?SBK?との話題ばかり。正直、こんな暗いSBKパドックは見たことがない。本当に大丈夫なの?って思う。

昨日、スーパースポーツで活躍している藤原選手のモーターホームを訪れた際にまたびっくり。どのサーキットに行っても、パドックにライダー用のモーターホーム専用駐車スペースがあるんだけど、なにしろ台数が少ない。玉田や清成がSBKに来た2008年は遅く到着するとモーターホームを停めることも容易ではなかったのに。

まぁ、いくら不況不況とは言っても、スポンサーがいるチームはあるわけで、来季もシリーズは継続するわけで、その少ないシートを狙って交渉を頑張ります。

絶好調なのは光馬くん?それとも丸坊主?

By Debu Producer, July 4, 2010 5:16 am

絶好調の清成。第4戦から出場したレースはすべて優勝。まぁ、第4戦のレース2は記録では出場していないから、そう言うことにして。しかも第5戦はポールポジションからスタートをし、決勝レースはすべてファステストラップを記録しての優勝。パーフェクトウィンだった。

ご存知のとおり、第4戦の直前に清成に第一子である光馬が生まれた。時同じくして、髪を丸坊主にもしている。こう言った話題に海外メディアが食いつかないわけもなく、勝ってに「ラッキー・ベイビー」だ「ラッキー・ヘアスタイル」だと騒いでくれる。こう言った話題は大歓迎だけど、さすがに問い合わせがくるのはちょっと。

「清成はどっちだと思ってる?」「丸坊主は続ける?」とか何人かのヨーロッパ人メディアからメールが来た。一番びっくりしたのは、あるイギリス人ジャーナリスト。「レース中はベイビーは起きている?それとも寝ている?」そんなこと知るわけもなく…..

いちいちそれらのメールに返信しているのも面倒だから、ここで言わせてもらいます。「そんな事は知りません。清成の実力だと思う人はいないのでしょうか?」

…….あっ、このブログは日本語だから読めないか。遠藤さんだったら、読めたのに…..

野田くんが引退…..

By Debu Producer, June 4, 2010 12:47 am

今日発表があったけど、野田英樹が引退表明をした。来週開催されるルマン24時間レースが現役最後のレースとなる。明日ルマンへ向けて出発する野田に会いたくて、今日都内でミーティングをした。本当は彼の最後のレースだから、ルマンまで行きたいけど、経費削減の昨今、今回は日本で応援することになる。でも最後だから、彼が出発する前にどうしても会っておきたかった。

実は昨年のルマン24時間には自分も行ったんだけど、行く前に野田に「今回で引退する」と言われていた。発表はレース後にすることも。だから、レースが始まり、フィニッシュが近づくたびに、「もう終わるのか」と思うたびに熱いものがこみ上げてきて、最後のスティントに出て行ったときは涙が溢れ出たのを覚えている。しかし、フィニッシュまであと45分のところでメカニカルトラブル。ピットロードの入り口でマシンは止まり、エンジンルームから出火。自分はピットからモニターに映された野田を見ていたんだけど、その野田がマシンから降り、マシンをピットに戻すためにオフィシャルたちと押している姿を見て、「頑張れ!!」と心の中で叫んだのを覚えている。エンジンルームから出火しているわけだから、ピットに戻れたとしても、修復してレースに復帰できる可能性はほとんどないと言うことは野田が一番知っているはずなのに。引退を決意してたから、どうにか完走をしたいと言う彼の情熱がそうさせたのだろう。そして、マシンがピットに戻り、エンジンルームを開けたが、フュエルホースから出火していたのが判明し、リタイア。凄い重い空気がピットを包んでいた。自分はそっと野田に近づき、「これで引退できないね」と一言。野田はニコっと笑い、「そうだね」と。自分は凄く嬉しかった。不謹慎だけど、リタイアして良かったとその時思った。

何人ものレーサーと関わって来たけど、彼のもつ信念の強さ、ドライバーとして才能とセンス、営業力、そしてひとりの人間として魅力にはいつも脱帽させられる。男の自分が惚れる男が野田である。

野田もそうだし、菊池寛幸や宮﨑敦もそうだけど、20年以上もプライベーターとしてレースだけではなく、資金作りからチーム運営までやり、そしていくつものレースに優勝してきた彼らには本当に学ぶことが多い。そして彼らに共通して言えることは「レースを愛している」と言うこと。だから人生をレースに捧げてきているんだと思う。あまりにもカッコいい。

現役引退と行っても、これからも野田との付き合いは続くわけで、微力ながら彼をサポートして行きたいと思う。来週は彼の最後のレース。日本から応援したいと思う。

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